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Windows Serverをゆるゆると愛でる

Windows Server(主にActive Directory関連)について割とヌルく取り上げるブログです。

Windows Server 2016 TP5 評価ガイドを読んでみる(その1)

ここでは2016年に発表される(ということに今のところなっている)Windows Server 2016のTechnical Preview 5について記載された評価ガイドの内容を読みながら、方式設計者の観点からあーだこーだ書いていこうと思います。
ちなみにWindows Server 2016 TP5 評価ガイドはこちらから確認できます。

今回取り上げるトピックは以下の2点。

  1.  ライセンス形態の変更
  2.  エディションの差が微妙に変更

ライセンス形態が変更になった

Windows Server 2012 R2までサーバーライセンスは物理プロセッサベースでカウントしていました。
つまり、物理コアとして何コア積んでいても、2プロセッサまでは1ライセンスで購入することができました。ちなみにライセンスのカウント方法については以下をご確認ください。
Windows Server 2012 R2 / System Center 2012 R2 ライセンス 早わかり ガイド
Windows Server 2016では物理プロセッサベースではなく物理コアベースになります。
評価ガイドの内容を引用すると、

Windows Server 2016 からは、サーバー ライセンスの購入単位が従来の物理プロセッサ ベースから物理コア ベースのコア ライセンスに移行します。新しいコア ライセンスは、2 ライセンス パックで販売されます。必要なライセンス数は物理コア数から計算しますが、物理プロセッサごとに最低 8 コア (2 コア × 4)、物理サーバーごとに最低 16 コア (2 コア パック x 8) のコア ライセンスを購入する必要があります。

かなりややこしいのですが、ポイントは

  • 物理プロセッサごとに最低8コアのコアライセンスを購入する必要がある
  • 物理サーバーごとに最低16コアのコアライセンスを購入する必要がある

という縛りがあることでしょうか。つまりWindows Server 2012 R2までの場合「2物理プロセッサまでは全て同価格」で、Windows Server 2016の場合「2物理プロセッサまで、かつ合計16物理コアまでは全て同価格」となります。また、左記の範疇ではWindows Server 2016になったからコスト高になる、ということはないようです。
通常用途のEAサーバーで1プロセッサ10物理コア以上持っているものはなかなかないので、仮想サーバーをバンバン立てて、ライセンスはプロセッサあたりのコア数を増やすことでコスト増を抑えようとする場合に影響がある感じでしょうか。

エディションの差が微妙に変更された

Windows Server 2016では2012 R2までと同様「Standard」と「Datacenter」の2種類のエディションが存在します(それ以外のエディションに関する発表は8/21現在なしの模様)。
2012 R2におけるStandardとDatacenterの機能差は「サポートするWindows OSの仮想インスタンス数」の差のみでした。つまり、Standardが2インスタンスに対してDatacenterが無制限、という差がありました。
Windows Server 2016ではこれに加えてプライベートクラウドやハイブリッドクラウドで使用できる高度機能についてはDatacenterエディションに対してのみ提供されることになっています。左記「高度機能」とは以下の3点です。

  • ソフトウェア定義のストレージの新機能
    (記憶域スペースダイレクト、記憶域レプリカ)
  • ソフトウェア定義のネットワークの新機能
    (ネットw-アクコントローラー、ソフトウェアロードバランサー、データセンターファイアウォールなど)
  • シールドされた仮想マシンとHost Guardian Service(HGS)の機能

主にSDN(Software Defined Network)の機能となります。
ちなみに上記の「仮想インスタンス」にはWindows Server 2016で追加される「Nano Server」も含まれるので注意が必要です。Windows OS以外の仮想インスタンスについては従来同様カウントされない模様です。